さつまいもの育て方

実際に栽培した野菜

さつまいもってどんな野菜?

・ズバリ!芋焼酎

・そして石焼き芋が思い浮かぶ。

・大学芋や甘煮。

・スイーツやお菓子に食べ方多数。

・食物繊維とビタミンCが豊富。

・カリウムが多いのも特徴。

・ほくほく系・ねっとり系・しっとり系の種類がある。

・鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県が全国のトップ5県。

・鹿児島県のブランド芋 安納芋(あんのういも)知覧紅(ちらんべに)

・徳島県のブランド芋 鳴門金時(なるときんとき)

・種子島のブランド芋 安納芋(あんのういも)

・宮崎県のブランド芋 紅はるか(べにはるか)

・石川県のブランド芋 五郎島金時(ごろうじまきんとき)

さつまいも栽培の手順

大凡の流れです。

①土作り ②苗の植え付け ③水やり

④植え付け後の管理 ⑤追肥 ⑥つる返し

⑦収穫 ⑧芋の貯蔵 ⑨食す(番外)

ざっとこんな感じでめちゃくちゃ簡単に育てられる野菜です。

土作り 畑の準備

サツマイモの栽培は「やせた土」が良いと言われています。

前回の作物への肥料が多く残っていると「つるボケ」と呼ばれる、葉ばかり茂ってイモが大きく育たない現象が起こります。

そして日当たり良く通気性に富んだ乾燥した土を好み痩せた土地が理想です。

なので土作りで元肥えは無くてもOK。

植え付け一週間前には土をよく耕し、幅50cm、高さ25㎝ほどの畝を作ります。

畝には黒マルチを張ると雑草の防除や、つる返し作業が楽になります。(無くても可)

苗の植え付け

苗の植え付けは5月上旬〜6月下旬に行ないます。

平均気温が18℃以上で地温が15℃以上になった頃になります。

 

サツマイモ苗の植え付け方法は一般的に4パターンありそれぞれ特徴があります。

①斜め植え

苗を土に斜めにさして植える。活着しやすい。

根が横に長く伸び平均的な芋数の収穫できる。

 

②垂直植え

苗を土に垂直にさして植える。

根が縦に短く伸びるので芋数が少ない収穫になるが大きな芋になる。

 

③水平植え

斜め植えよりも土の表面に対して平行に植える。

芋数が多く収穫できる。

 

④船底植え

苗の両端を少し浮かせて植える。

節の深さが揃うので数多く収穫できる。

 

植え付け方法は太さ1㎝位の棒を使って土に穴を約10㎝(苗の長さで調整する)空けます。

先ずは①の斜め植えが無難でおすすめです。

斜め植えは約30度の角度で、垂直植えは90度の角度で穴を空けます。

(黒マルチの上からでもOK)

その穴に苗を入れて軽く鎮圧します。この時に苗の成長点まで入れてしまうと苗が枯れてしまうので必ず成長点は土から出しておくように注意して下さい。

鎮圧が終わったら定着しやすくするために水をたっぷりかけて植え付け完了。

水やり

苗の植え付け直後は根の成長を促す為に一週間の間はなるべく毎日水やりをしましょう。

できるなら朝の時間帯が良いです。

その後は乾燥期間が長く続かなければ特に水やりしなくても育ちます。

植え付け後の管理

根がしっかりと定着したら緑の葉が茂ってきますが株元には古くなり黄色くなった葉が出てきます。黄葉や枯葉をそのままにしておくと害虫が寄ってきて芋を食べてしまうので週一位で取り除きましょう。

また、さつまいもは放置していても育つので忘れがちなのが除草作業です。

苗の植え付け後30日を過ぎたころから一気に葉茎が成長します。

そして雑草も一気に成長しだします。この時期を逃すと芋づると雑草が絡まりジャングル化してしまいます。害虫や病気も発生しやすくなります。

除草作業が大変になることを想像するとゾッとしますね。

除草作業は必ずしましょう。

追肥

基本追肥はしません。

生育の悪い時に(葉っぱが黄色っぽくなると肥料が足りないサイン)化成肥料か薄めの液肥を少し施します。化成肥料8-8-8で良いです。

 

収穫量を増やしたいなら5月下旬~6月下旬の間にカリウム成分の多い肥料を少し施します。

多く追肥するとつるボケします。

5-8-10などのサツマイモ専用肥料も市販されています。

つる返し

夏から秋にかけてつるを上に持ち上げてひっくり返し、つるの節から出た根を切る作業です。

つるの節から白く細い不定根が伸びて土に入ってもつるボケを起こし、イモが大きく育たなくなってしまいます。

これを防ぐために株元以外の根を土から離す様につる全体をひっくり返します。

不定根が伸びてきたらこの作業を行います。

サツマイモの畝にマルチを張ったり防草シートを張ると不定根が土に入るのを防ぐことができるのでオススメします。

収穫

日照時間が多く乾燥気味になるとデンプンがよく蓄積されおいしい芋になります。

サツマイモの収穫時期は9月下旬〜11月中旬に、茎や葉っぱが黄色くなり始めた頃を目安に。

植え付けから約4.5ヶ月位で収穫時期に突入です!

この時期に少し試しに掘ってみて、天気のいい日に収穫するのが一番いい方法です。

霜が当たった芋は腐ったり貯蔵性が悪くなるので初霜までに収穫しましょう。

 

イモ掘りの方法は、株元を残して余分なつるを刈り取り、株の周囲をていねいに掘って収穫しましょう。スコップやクワを使いますが芋に傷つけけない様に!

芋の貯蔵

野菜は収穫したての新鮮なうちに食べたいのですが、さつま芋は貯蔵しておくと甘いさつまいもになるのでおススメです‼

少量の場合は、芋を新聞紙にくるんで発泡スチロールの箱に入れ陽のあたらない廊下や玄関など温度変化の少ない場所で貯蔵します。

多量の場合は水はけの良い畑に深さ70~80㎝の穴を掘り稲わらを敷き、つるに付いたままの芋を傷がつかない様に重ね入れたら通気用の筒を入れて上に稲わらを被せてその上にもみ殻を覆います。

一ヶ月ほど貯蔵させると甘味がグンと増しさらに美味しくなります。

ホクホク系は4~5ヶ月経つとより甘くなり、しっとり系は3ヶ月以内に食べるのがおススメです。

収穫したさつまいもを食す

 

 

生育不良・害虫・病気の対策

サツマイモ栽培によくある、トラブル・生育不良はつるばかりが茂ってしまい芋が小さくなる「つるボケ」です。

つるボケは肥料分、特に窒素過多が原因です。元肥を控えた畝作りをしましょう。

症状が出てしまったら「つる返し」を数回行うことで養分の吸収を抑えることができます。

つる返しは各節から伸びた根を土から剝がせます。

 

害虫では、ヨトウムシアブラムシ、イモコガ、コガネムシなどの被害が発生しますが無農薬でも栽培しやすいです。

ヨトウムシの幼虫は、昼間は地中などに潜み、夜に地上に出て植物を食い荒らすので見つけにくいです。葉の裏の卵や幼虫を見つけたら、葉ごと取り除いて対処します。

アブラムシは、多くの植物に寄生するとても厄介な害虫で効果的な防除方法は殺虫剤の使用です。殺虫剤を使用したくない場合は種まき時や苗の植えつけ時に粒剤を処理すると効果的です。

長1cmくらいの幼虫が、折り曲げた葉や2枚の葉をあわせて巣をつくり、その中で葉の片面を食害します。

イモコガはスミチオン乳剤やアディオン乳剤などの殺虫剤を散布します。

コガネムシは体長2~4cmの幼虫が、イモの表面を浅くかじり、その部分があばた状にへこみます。また、傷口から黒斑病が侵入してイモが黒く腐ります。

成虫・幼虫ともに見つけたら即取ります。被害が大きいときは、薬剤を散布します。

(ダイアジノン粒剤など)

病気では、つる割れ病になります。

気温が高くなったころや日中になると葉が萎れ、下葉からだんだんと黄色くなって枯れていきます。対策は苗の植えつけ前に、ベンレート水和剤など殺菌剤の希釈液に漬けて予防します。

つる割れ病になると薬剤による治療は困難なので、株を抜き取って焼却します。

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